Vol.01 オリジナルブランド立ち上げ Project「Rondo」
板金から生みだす
日常への革新
クラウドファンディングで目標の300%を超え
100万円以上を売り上げたRondoブランド。
BtoB市場の企業が挑戦したBtoCの市場は、
挑戦しがいのある未開の地。
PROJECT MEMBERプロジェクトメンバー
古庄 理史
2018年入社
営業部 営業課
プロダクトデザイナー
手島 智昭
2018年入社
営業部 営業課
渉外担当マネージャー
原田 秀彦
1991年入社
営業部 業務課
テクニカルアドバイザー
西川 弘人
2020年入社
製造部 シャーリング課
セールスアシスタント
01“やってみよう”から生まれた
「Rondoプロジェクト」
「会社はみんなで育てるもの」委員会が
起源
「会社はみんなで育てるもの」委員会という、部署や役職を超えた取り組みを行っています。その活動の中の一環として「クライアントから依頼を受けるだけでなく、市場に自ら提案を行う側の立場に立つ重要性を理解しよう」ということになり、BtoCへの挑戦が決まりました。この新しい動きは、従業員一人ひとりが会社の成長に直接貢献する機会を提供するとともに、私たちの事業の拡大に向けた第一歩となります。
情熱を製品へ
BtoCへの挑戦は、元々終業後に車のパーツや調理用の焼き台などを作っていたメンバーを中心に、社内で熱意を持って迎えられ、やがてRondoというブランドの核となっていきます。Rondoブランドのキャンプ用品やコーヒーのドリップスタンドなど、日常の中に溶け込む「これがあったら」と感じたものを形にしていく過程は、従業員の創造性と自己表現の場となっています。
02想像を超えた反響と
その後の苦悩
クラウドファンディングの成功体験
プロジェクトメンバーが欲しいと思うものを商品してみようと取り組んだマクアケ(クラウドファンディング)で出品した五徳と鉄板のセット商品は、目標として30万円を大幅に超えて約100万円売れる成功を収めました。また2回目の出品でも100万円を超える売り上げをあげることができ、予想を遥かに超える売り上げで社内の高揚感は高まり、市場での可能性がさらに広がりました。
つまづく商品開発
その後クラウドファンディングにて、コーヒーのドロップスタンド、釣竿のロッドスタンド、卓上コンロと、出品を加速させていきますが、以前のような反響を得ることができませんでした。自分たちが欲しいと思う製品開発の流れを見つめ直し、消費者に喜んでもらえる製品とは何かを改めて考え直すこととなりました。
03プロの目から見たRondoと
今後の展望
デザインアワードでのプロからの評価
プロの目に見てもらい、製品開発の課題を見つけようと6製品を開発してデザインアワードに出品をいたしました。受賞も少し期待していましたが、結果は1製品がノミネートされただけ。プロから見た時のRondoの製品は課題だらけという現実を突きつけられました。ノミネートされた製品の品評で、「デザイン面は良いが、機能性が他の受賞した作品と比べて劣る」という金言をいただいたことから、機能性を強化した製品開発をしていくという明確な指標ができました。
継続する創造性が未来を創る
日常をより豊かにするデザインの良い機能性あふれる製品づくりを目指し、100個、200個とアイディアを出していくプロセスを続けています。今後は、デザインアワードでの受賞の再挑戦とともに、Rondoは日常の瞬間に新しい価値を創出するブランドとしての地位を確立していきます。
04プロジェクトを振り返って
〜 BtoCへの挑戦で得たもの 〜
仕事の依頼をいただくクライアントへの
感謝
BtoCを経験して、製品を生み出すことの苦悩や苦労を身を持って体験したことにより、これまで依頼をいただいた仕事の有り難みを更に強く感じるようになりました。私たちは、良いものを作って納品すれば売り上げになりますが、依頼をくださるクライアント様は、頑張って作ったからといって売り上げになるとは限らないわけです。そのリスクを背負っているのだから、依頼を受けた私たちは最大限の力を注がないといけないということを本当の意味で理解した気がしています。
挑戦することで得た副産物
予想していなかったことですが、BtoCを挑戦する上で他の企業様から製品開発の依頼や見積もり依頼をされることが、1件のみならず3件、4件と活動をする度に増えていきました。私たちの活動を通して製造能力やノウハウを知ってもらうことができ、結果としてBtoBの主事業に還元されるという流れが生まれています。一生懸命活動すると誰かが見ていてくれる、それを気づかせてくれる出来事でした。
Rondoプロジェクトのプレゼン資料
Rondoプロジェクトの活動の集大成として「会社はみんなで育てるもの」委員会にて社内発表をいたしました。その時に使用した資料を一部公開しています。
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